We Can Sing A Song / AIR

Clap Your Hands & Say Yeah!

We can sing a song
オーストラリア留学に伴う一年間の休業を経ての復活第二弾シングル。11/9に発売が決定したアルバムからの先行シングル曲でもある。しなやかなファンキービートの上を透き通った車谷の歌声がどこまでも突き抜けていく心地よいアップチューン。シンプルな曲の構成と、覚えやすく何度もリフレインするサビのメロディ。更にはハンドクラップもあり、如何にもみんなで合唱して盛り上がることを前提としたかのような曲の作り。実際その通り、ライヴで会場を揺らすナンバーになると思われるが、"ラウド"なAIRを求めているオーディエンスにとってはウケが悪いかも知れない(一番テイストが近い曲を挙げるなら「Tell Me More」だろう)。
前作「sunset」で「I don't Know how to explain so I have sung forever.(僕は何て説明していいか分からないから、歌い続けるよ)」と歌った車谷が、次に掲げた言葉が「We Can Sing A Song」。休業前はただただ「歌」を届けることにのみ意識を集中していた車谷が、今はオーディエンスに手を差し伸べて「一緒に歌おうぜ!」と手招きをしている。「個人の歌」から「みんなの歌」へ。AIR初期時代に見せた、エネルギーを共有することで幸福感と躍動感を得られるキッズ・アー・オールライトな地点に再び彼は舞い戻ってきたのかも知れない。今、車谷が見ている風景は何か。彼がサヴァイヴしていく為に手に入れたものは何なのか。その答えは近く発売されるアルバムで明らかになることだろう。
それまでの間、取り敢えずみんな手を叩き、歌おうじゃないか。We Can Sing A Song!!