2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

きみに読む物語

DVD

愛し続けるという意味 療養施設で記憶を亡くした老婆に物語を聞かせる老人。その物語とは、1940年に出会った身分違いの若い男女の恋物語だった。それは若き日の老人と老婆の姿。彼はこの物語を読み聞かせることで、彼女の記憶を取り戻そうとするのだが…。 出…

宇宙戦争

DVD

最初と最後だけ見ればいい映画 H.G.ウェルズのSF古典をスティーブン・スピルバーグが再映画化(53年に一度映画化されている)。スピルバーグが久し振りにパニックスリラーのメガホンを取ると言うことと、主演を務めるのがトム・クルーズと言うこともあり、「…

NIKKI / くるり

隣で鳴っていてくれる音楽 「Baby, I Love You」のレビューで散々語り尽くしてしまった感はあるのだが、くるりのアルバムがようやく発売となった。どえらいアルバムである。一曲一曲のクオリティが異様に高い。全曲をシングルカットしてもおかしくないほどの…

The third eye / the pillows

世界を切り拓く歌 17年目に突入し、大きくシフトチェンジをしたわけでもないのに、the pillowsの新曲を聴くと、いつも「今度はこう来たか」と思わされてしまう。聴き触りの良いストレートなギターと直球のメロディ、それと相反するかのような青さと憂鬱が同…

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

原作の再現と見せ場をバランス良く配置した秀作 毎年恒例となったハリー・ポッター・シリーズの映画第4弾。魔法使いの少年ハリー・ポッターの成長と宿敵ヴォルデモートとの戦いを描いた長編シリーズ。100年に一回行われる「三大魔法学校対抗試合」。命の危険…

BEEF or CHICKEN / TERIYAKI BOYS

確かに豪華。だけど小さい。 RIP SLYMEのILMARI、RYO-Z、m-floのverbal、新人ラッパーのWISE、そしてNIGOで結成された五人組ラップユニットTERIYAKI BOYS。楽曲を提供するプロデューサー陣はネプチューンズのファレルを始めとして、ダフトパンク、ビースティ…

Confessions On A Dance Floor / MADONNA

56分28秒のキラーチューン 前作「アメリカン・ライフ」から2年振りにリリースされたMADONNAの新作。時にはロック調に、時にはエレクトロニカなアプローチに手を出してみたりと、時代の流れに合わせてその手法を変容させ、ポップ・クイーンの名前を欲しいまま…

Down in Albion / BabyShambles

時代錯誤なロックヒーロー 元リバティーンズのピート・ドハーティによる新バンド、BabyShamblesのデビューアルバム。プロデュースを務めるのは元クラッシュのミック・ジョーンズということもあり、初期のクラッシュを思わせるスッカスカのパンクサウンド満載…

いかれたBABY / フィッシュマンズ

時間を越える熱気 今年に入ってベストアルバムを発売し、RISING SUN ROCK FESTIVALにて実に6年振りのライヴを行い、奇跡的な復活を遂げたフィッシュマンズ。復活ツアーを前にして発売したのは7年前に赤坂ブリッツで行ったライヴ音源を収録したワンコインシン…

全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ / サンボマスター

鐘だろうがタンバリンだろうがとにかく鳴らせ! 「この国では顔が良くないバンドは売れない」という誰が言い出したか、誰も言っていないかは知らないが、いつの間にか暗黙の了解となりつつあったルールを打ち破って、一躍時の人となったサンボマスター。不細…

修羅場 / 東京事変

迷走を続ける疑似家族 椎名林檎個人としての活動の終止符を打ち、活動を開始した東京事変だが、僕はこのバンドの活動が目指す場所が全くと言っていいほど見えてこない。何も求めていないし、何かを発しようという気概もない。ただ、仕事としてポップミュージ…

エターナル・サンシャイン

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許すことが愛 ミュージックビデオ界の鬼才、ミッシェル・ゴンドリーと曲者脚本家、チャーリー・カウフマンによるタッグ2作目。前作「ヒューマン・ネイチュア」の出来がイマイチだっただけに、それほど期待していなかったのだが、今回はお互いの持ち味を上手…

真夜中の弥次さん喜多さん

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枷があった方が光る才能 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの宮藤官九郎初監督作品。しりあがり寿原作の漫画をクドカンが映画化するとなれば、期待せずにはいられないと言う程相性抜群の組み合わせだと思っていたのだが、観賞後の感想は一言で言うと微妙。やりたいこと…

フォーガットン

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え? これギャグなの? 本気なの? 飛行機事故で息子を失ったテリーは、その悲しみから逃れられずにいた。そんなある日、彼女を不思議な出来事が襲う。飾ってあった写真から息子の姿が消え、夫も「息子はいない」と言い出し始める。他の人に聞いても、皆口を…

ファンファーレ / □□□

大人も子供もおねーさんも。 昨年のデビューアルバム「□□□」ではインストゥルメンタルと歌モノを同居させ、音響的アプローチとポップミュージックの間を行き来する幅広い音楽性を見せつけた彼ら。11ヶ月振りにリリースされたこのセカンドアルバムでは、プロ…