You Are The Generation That Bought More Shoes And You Get What You Deserve / Johnny Boy

100万回だって聴いてやる

You Are the Generation That Bought More
HMVで試聴して感動のあまり店内で号泣して以来、知り合いには絶対聴けと勧めまくってるJohnny Boy。勧めまくってるくせに、オフィシャルサイトでフルで聴けるからという理由で今までシングル買わずにアルバムずっと待ってたんだが、仕事帰りにHMVぶらついてたら我慢出来なくなって購入。もう延々聴きっぱなしですよ。「Yeah! Yeah!」叫びながら号泣。「Yeah! Yeah!」叫びながらベッドの上跳ねまくり。隣人は多分俺がもの凄く変わった性癖を持っていると思っているに違いない。大丈夫だよ、俺コスプレ以外興味ないから。通報すんなよ。
滅茶苦茶乱暴に言うとプライマル・ミーツ・ベルセバって言うもの凄いジキル・アンド・ハイドなサウンドなんだけど、「この天使のような悪魔の笑顔」って今時近藤真彦も真顔で歌わねーだろってことを平然とやってのける凄まじさ。もう無垢すぎて逆に凶悪っつーか、本当ピュアって狂気と紙一重だよねって賛美歌を延々と頭上から降り注ぎまくり。人工甘味料でこってこてに味付けされた近年の音楽シーンを一瞬で吹っ飛ばすような鐘の音が耳壊れるまで頭の中でガンガン鳴り響いてますよ。冒頭のドラムが80年代にぎっとぎとに塗り固められたニューウェーブ、エレポップシーンを木っ端微塵に吹き飛ばしたジーザス&メリーチェインの「JUST LIKE HONEY」とまんま一緒なのは偶然なのか意図したものなのか(ロネッツの「Be My Baby」とも一緒なんだけど、ここはやっぱりジザメリと結びつけた方が色々スッキリする気がする)、意図しているなら何を示唆しているのか。歴史的な符合も非常に面白い。ジザメリ登場から20年を経て、全く似たように行き詰まってしまっている現在の音楽シーンに大きな風穴を空けてくれそうな気がしないでもないのだが、ぶっちゃけシーンがどうとか時代がどうとか、もうそんなものは俺にはどうでも良くて、例えこいつらがこの一曲だけの一発屋でも全然OKで、この曲と合い言葉の「Yeah! Yeah!」さえあれば他にはもう何も要らないくらい僕は至福のひとときに浸れるのです。無理にロックンロールを復権しなくてもいいよ、未来を託されなくても良いんだよ。ジタバタしてても時代は明けないんだから、そういうのは来るべき時に自ずと訪れるものなんだから。
だからその時が来るまで、僕は何度でも何度でも何度でも、100万回だってこの賛美歌を聴いてやる。